TECHNOLOGY

技術

チトセロボティクスの運動制御アルゴリズム「ALGoZa」は、生き物がもつ運動機能を解析し、その本質的な部分を工学的に再現することで、ロボットが巧みな動きを生成するテクノロジーです。
ヒトも、ほかの動物も、眼で見ながら、手足を伸ばすことで、興味あるものに触れたり、食べものを獲ったりします。
生き物にとって基礎的で必須な運動機能を観察することで、視覚や体感覚といった神経伝達情報から必要な動作を生成する自律知能アルゴリズムを数学的に導くことに成功しました。

これまでのロボットは厳密なキャリブレーション(初期設定)に基づいて、与えられたティーチングデータ(プログラム)にだけ従って動くただの機械です。初期設定やプログラムに誤差があれば、ロボットは正しく動かなくなってしまいます。また、ロボットが置かれた環境や作業の内容が変化してしまうと対応できません。

「ALGoZa」を実装したロボットなら、設計時の想定パラメータ誤差や、設置環境の変動、ハンドリング対象物の変形を「ズレ」として許容し、制御軌道をリアルタイムに計算して駆動します。

ヒトは自分の腕の長さも、関節の角度も精確には知らないのに、うまく身体を動かして作業を実現しています。
「ALGoZa」搭載ロボットは、ヒトと同じようにキャリブレーションフリー、ティーチングフリーで最高0.02mmの高精度な位置決めを実現します。たとえば、針の穴に糸を通すような繊細で精密な作業も簡単に達成することができます。