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未来の工場がここに!「クルーボ」、モバイルマニピュレータの新たな可能性を探る。

2023.08.22 | ニュース・リリース

精密と効率の融合、ロボットアームの進化が生産性を高めます。


株式会社チトセロボティクス(本社:東京都文京区、代表取締役社長:西田亮介)は、ロボットアーム搭載型の自動誘導搬送車(AGV)や自動自律搬送ロボット(AMR)にロボット制御ソフトウェア「クルーボ」を実装し、高度な器用さと精密性を実現したことを発表いたします。従来、AGVやAMRの位置決め精度の限界から、モバイルマニピュレータのようなロボットアームでの精密な作業は難しいとされてきましたが、新たなビジュアルフィードバック制御により、その課題を乗り越えました。

「クルーボ」は、チトセロボティクスの産業用ロボット制御ソフトウェアであり、カメラを活用した画像認識によってロボットアームの自律的な動作を実現します。環境変動のある現場でも、カメラを通じて作業対象を正確に認識し、高度な自動化が可能となりました。これにより、組立作業などの精密な動作を必要とするタスクにおいても、高い品質と効率を実現できます。

ロボット制御ソフト「クルーボ」を搭載したモバイルマニピュレータが変動のある環境のなかで精密なアセンブリ(組み立て)作業を行う様子をご覧いただけます。

■動画の概要

最初の動作では、ランダムに配置されたワーク(LED部品)をカメラ画像から認識して、エンドエフェクタでピックしています。パーツの位置に対してビジュアルフィードバック制御することで、モバイルマニピュレータの停止位置に依らず、精確なピッキングが可能です。次に、ピックしたワークの向きを、モバイルマニピュレータに搭載されたカメラで認識して、整列させるために持ち替えています。最後に、ワークであるLED部品の足をカメラで認識しながら、ブレッドボード穴まで誘導制御することで、挿入しています。

LED部品の足は0.5mm、ブレッドボードの穴径は0.7mmで、モバイルマニピュレータによるキャリブレーションレスの高精度制御を実現しました。

  • ポイント1
    ロボット制御ソフト「クルーボ」はロボットシステムをシンプルに構築することができます。ロボット手先に搭載されたハンドアイカメラと、モバイルマニピュレータに搭載された固定カメラの合計2台のカメラと、「クルーボ」をインストールした制御コンピュータ1台で複数のビジュアルフィードバック制御を実現しています。
  • ポイント2
    「クルーボ」なら、システム立ち上げの負担をなくすことができます。動画のなかのロボットアーム、カメラ、エンドエフェクタ、作業環境は厳密なキャリブレーションをされておらず、ありあわせのロボットシステムで構成されています。「クルーボ」は高精度なロボット制御を実現するために設計されており、校正なしでも優れた性能を発揮することができます。
  • ポイント3
    AGVやAMRなどの移動システムは、床面の凹凸や乗り越える段差、タイヤの空転などによって現場環境での位置決め精度を高めることが困難です。そこで、「クルーボ」を活用したロボットアプリケーションでは、ロボットアームの手先カメラから得た画像に基づいて周辺環境を認識し、リアルタイムに、ロボット手先の移動経路を生成することで環境変動の問題を解決します。ロボットアームが搭載された移動台車の位置決め精度が低い場合でも、ロボットアームを高精度に制御することでシステム全体で器用かつ精密な動作が可能です。

システム構成図

クルーボについて

キャリブレーションの負担なしで、20μm精度の制御ができるロボットプログラミングソフトウェア
クルーボは簡単にカメラを使った高精度なロボット制御ができるプログラミングソフトウェアです。チトセロボティクスが発明した「キャリブレーションの負担なしで、0.02mmの超高精度制御を実現するロボット技術」を買い切りでご提供します。高度な画像認識と高速なロボット軌道制御が可能なコンピュータも付属し、必要なソフトウェアはすべてインストール済みなので、すぐにお使いいただけます。


■トップメッセージ

当社代表取締役 西田亮介は、次のように述べています。「私たちの目標は、産業自動化の進化を通じて現場生産性を向上させることです。産業用ロボット制御ソフト『クルーボ』により、モバイルマニピュレータの器用さと精密性が向上し、製造業界に新たな可能性を拓きたいと考えております。」

株式会社チトセロボティクスは、この新たな技術により、産業自動化分野でのリーダーシップを強化し、顧客のニーズに応える革新的なソリューションを提供してまいります。