株式会社チトセロボティクス(本社:東京都文京区、代表取締役社長:西田亮介)は、ディッシャーを使用してポテトサラダ、コーン、漬け菜などを盛り付けるロボットシステムを公開いたしました。人間用の市販のディッシャーをロボットが握って扱うことで、清潔、安全に、人間より高速に盛り付け作業を行うことができます。疲れ知らずのロボットシステムが労働生産性を向上し、現場のDXを加速させます。
【ディッシャー盛付ロボットシステム開発の背景】
昨今、消費税制の改定やコロナ禍における生活スタイルの変化によって、外食せずに食品を買って帰る「中食」の需要が高い状況が続いています。そのため、食品工場において、弁当食品・冷凍食品などの、ケースや箱に食品を詰める作業者の人手不足が深刻になっています。こうした企業様から、採用費・人件費がかからず、淡々と作業を継続できるロボットシステムについてのお引き合いが増加しています。
ディッシャーを用いた盛り付け作業に特化したロボットシステムを開発した背景として、盛り付け作業は業務時間中ずっと立ちっぱなしで、作業自体が単調なため、働き手を集めることが困難な作業であることが挙げられます。ひとつのラインに20人が並んで、淡々と弁当を盛り付ける作業を、できればロボットにやらせたい、という企業側のニーズに対応いたしました。ロボットは、分間12〜20ショット(=人間と同等以上)の盛り付けを行い、ロボット1台で1人の作業者を代替することができます。
【製品特長】
<ディッシャー盛付ロボットシステムについて>
■ ヒトと同じ調理器具を取り扱うロボット
開発したロボットシステムは、毎時400〜1,200食の盛付作業を行います。衛生担保のために、人間が使用するのと全く同じ調理器具を扱えるロボットハンドを装備しています。ロボットハンドから調理器具を簡単に着脱することができる新機構を搭載しており、使用済みの調理器具は取り外して食器洗浄機で洗うことができます。ロボット検討時にありがちな専用ハンドを用いた際の衛生性の担保や、安全性の確認などの手間や費用が少なく、現場の省人化にすぐにご活用いただけます。
■ 安価なUSBカメラで環境を認識するロボット
今回の盛付業務では、バットからディッシャーを使ってポテトサラダなどの食品をすくいだします。その際、すくった箇所とそうでない箇所は、畝と溝のように高いところ低いところができてしまいます。本ロボットシステムはバット上部に設置されたUSBカメラでバット内部の状況を認識して、どの場所に、どのような角度で、どのような速度でディッシャーを進入させるとうまくすくえるかを考え、作業を行います。カメラは同時にロボット周辺の環境を認識して、はじめて設置された環境でも動作することができるため、ロボットシステム立ち上げにかかる時間を大幅に短縮いただけます。
<crewbo systemについて>
■ロボットをかんたんに現場労働力として扱えるシステムパッケージ
従来のロボットとは異なり、面倒なキャリブレーションやティーチングなしで使えるロボットシステムです。食器洗浄やトレイ洗浄、食品盛り付けなどの食関連作業の省人化や、物流での仕分け、種まき作業の自動化などさまざまな「ロボット労働力」としてラインナップを拡げています。
【お問い合わせ方法】
以下URLの専用サイトよりお問い合わせください。弊社セールス担当者からロボットシステムの詳細についてご案内を差し上げます。ロボット活用事例や投資対効果計算のノウハウなど、貴社の生産性向上に向けた取り組みをご支援いたします。ご提案資料も用意しておりますので、ぜひお問い合わせください。