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食器投入/取出し作業自動化コンパクトシステムがSI2022にて優秀講演賞を受賞!

2023.04.20 | ニュース・リリース

ロボット技術で「未来のはたらく」をデザインする株式会社チトセロボティクス(本社:東京都文京区、代表取締役社長:西田亮介)は、立命館大学、山形大学とともに共同研究を実施した、狭小現場での食器洗浄作業自動化プロジェクトについて、第23回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SI2022)にて、優秀講演賞を受賞いたしました。

病院や介護施設、レストランやフードコートなど、食事提供現場の厨房では人手不足が深刻な状況にあります。厨房業務は365日3食を提供する、一般消費者にとって重要な業務でありますが、働き手の確保ができていません。早朝出勤、夜間退勤、水場での力作業が必要などの理由により、若年層を含むパートやアルバイトの採用が困難であることが原因です。

さらに、最低賃金の増額によって人件費そのものの高騰や、働き方改革によってシフトスケジュールを組むことが以前よりも難しくなったことなど、現場の労働生産性向上のハードルは上がる一方です。人手不足解消と労働生産性向上を達成するために、厨房業務における自動化が急務となっています。

【本機特長】

・コンパクト! 

 ボックス食洗機に対応したコンパクトなロボットシステムです
・衛生的!

 洗浄前/洗浄後でロボットハンドを取り替えるシステムを搭載しています
・汎用的!

 大学研究技術のベローズアクチュエータで食器をつまみ持ちします

【作業の流れ】

レストランの狭小洗い場においては、食器洗浄機の隣にロボットアームを1台設置します。写真右側が洗浄前食器を配置する戻し台であり、ホールスタッフが使用済み食器を客席から回収して積み重ねておきます。

ロボットは戻し台上空に設置されたカメラで、積み重ねられた食器を認識してロボットの手先を制御します。

ロボットハンドは吸着ではなく、つまみハンド(=ピンチングハンド)を装備しており、食器をつまみ持ちします。これによって積み重ねられた食器を1枚ずつ取り上げることができます。

つまんだ食器は洗浄用ラックに立て掛けて並べていきます。

ボックス式食洗機対応ロボットの特徴として、先ほどのつまみハンドを装備していることに加えて、ロボットが自身のハンドを自動的に交換する機能があります。

ラックが満載になったら、つまみハンドを解除してラックをもつためのハンドに換装します。

ラックを食洗機にスライドさせて挿入し、空のラックを移動させたら、再度ロボットハンドを換装します。

次のハンドは、洗浄済みの食器を扱うためのクリーンなハンドです。

人間であれば洗浄前食器に触れた後、洗浄後食器を扱う際には手を洗いますが、ロボットは手を洗う代わりにハンド自体を換装します。

清潔なロボットハンドに取り替えたらラック上空に設置されたカメラで食器を認識し、つまんで持って食器棚にしまっていきます。

すべての食器を回収し終えたら、洗浄前食器を扱うロボットハンドに換装して、食器をラックに詰めていきます。

1台のロボットアームを狭小な洗い場に設置し、食器投入・ラック搬送・食器回収の作業を自動化することができました。

【チトセロボティクスが提供する「支援サービス」】

「支援サービス」はロボットシステムを導入したい企業現場様、ロボット技術を導入したい研究組織様などに向けたサービスです。当社が保有するノウハウやロボット技術を活用して、お客様環境の自動化をご支援いたします。

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